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以前、キックボクシングトレーニングで身体能力の向上や体組成の改善についての文献をご紹介しました。
今回は精神面にアプローチした文献をご紹介します。
レジリエンスとは、「回復力」「復元力」「耐久力」などの意味をもつ言葉で、心理学におけるレジリエンスは「精神的回復力」という意味で使われています。
仕事や家庭、生活をしていく上で強いストレスを感じることは誰にでもあると思います。
そのような状況でもうまく適応しながら成長する能力を、レジリエンスと表現されているようです。
-背景-
精神病性障害を持つ人々は、犯罪の被害者になるリスクが増加しています。被害を防ぐために、キックボクシングトレーニングを使用したレジリエンスセラピーが開発されました。
-方法-
精神障害のある成人24人が毎週20回のグループセッションを受け、被害の潜在的な危険因子とその対処法について検討された。セッションは毎週評価されました。参加者は、被害、攻撃性の規制、社会的機能に関するアンケートに回答しました。
-結果-
評価からキックボクシングセラピーは有効性があるという裏付けがされました。参加者は、自尊心と自己主張が高まるのが感じると主観的に評価しました。
※参照 Bertine de Vries 1, Elisabeth C D van der Stouwe 2 3, Clement O Waarheid 4, Stefan H J Poel 4, Erwin M van der Helm 5, André Aleman 6 3, Johan Arends 4, Gerdina H M Pijnenborg 6 4, Jooske T van Busschbach BEATVIC, a body-oriented resilience therapy using kickboxing exercises for people with a psychotic disorder: a feasibility study BMC Psychiatry . 2018 Dec 11;18(1):384. doi: 10.1186/s12888-018-1958-6.PMID: 30537937 PMCID: PMC6288949
-私見-
キックボクシングに限らず、トレーニングをすることは精神面の改善に役立つと感じます。運動した後の達成感や爽快感は身体にも心にもプラスです。私もトレーニングを休みたいと思う時が多々あります。むしろ毎日思っています。ですが休んでしまったときの後悔が辛いのと、終えた後の達成感が素晴らしいことを知っているので20年近く続いております。トレーニングを休んで後悔することはあっても、したことで後悔をすることはありません。とは言いつつ今日のトレーニングを休みたいなぁと思いながらこのブログを書いています。