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地方在住の50~85歳におけるキックボクシングトレーニングの有効性

いつもM16 TOKYOをご利用いただきありがとうございます。

前回はキックボクシングトレーニングの効果を研究した文献をご紹介しました。

主に上半身の筋力、柔軟性、俊敏性、体力の向上が示されました。

今回もキックボクシングトレーニングについてですが、研究対象が50~85歳です。

ちなみに当ジムのお客様の最高齢は82歳でした。

本日の文献は「地方在住の50~85歳の成人におけるサルコペニアおよび骨粗鬆症パラメータに対するグループキックボクシングトレーニングプログラムの有効性」です。

※サルコペニア(加齢による筋肉量の減少および筋力の低下)

【背景】サルコペニアと骨粗鬆症は、高齢者が直面する重要な健康問題です。高齢者のサルコペニアは、筋肉量の減少ではなく筋力の低下がサルコペニアの第一の特徴として定義され、歩行速度がサルコペニアの重症度の指標として記載されています。この研究の目的は、地方在住の成人におけるサルコペニアと骨粗鬆症のパラメーターに対するキックボクシングトレーニングの効果を評価することでした。

【方法】合計 100 人の被験者が、介入グループと対照グループに無作為に分けられました。介入グループと対照グループの両方に、サルコペニアと骨粗鬆症に関する座学と個人相談が提供されましたが、介入群のみに12週間のキックボクシングトレーニングが行われました。すべての身体計測、身体パフォーマンス、体組成、骨密度の測定は、トレーニング期間の前後に実施されました。

【結果】12 週間後、介入グループの 41 人の参加者と対照グループの 34 人の参加者が最終評価を完了しました。対照グループの BMIは、研究期間中に大幅に増加しました。ウエスト、ヒップ、総体脂肪、内臓脂肪面積が介入グループでは有意に減少した。さらに介入グループでは握力と歩行速度が大幅に改善しました。介入グループでは、対照グループに比べてサルコペニアと骨粗鬆症の状態がより改善されました。介入グループでは、対照グループと比較して、サルコペニアおよび骨粗鬆症の状態の悪化が少なかった。

結論】研究は、12週間のキックボクシングトレーニングプログラムが、50~85歳の成人の筋力と機能のサルコペニアパラメータの改善には効果的であるが、筋肉量の改善には効果的ではないことを実証した。さらに、骨粗鬆症のマーカーも改善を示しました。これらの発見は、12週間のキックボクシングプログラムが地方在住の高齢者の筋肉と骨の健康に効果的であることを示唆しています。

※参照 The Effectiveness of a Group Kickboxing Training Program on Sarcopenia and Osteoporosis Parameters in Community-Dwelling Adults Aged 50-85 Years Yen-An Lin, Lee-Hwa Chen, Fang-Ping Chen, Alice May-Kuen Wong, Chih-Chan Hsu, Jau-Yuan Chen Front Med (Lausanne) . 2022 Apr 25:9:815342. doi: 10.3389/fmed.2022.815342. eCollection 2022 PMID: 35547204 PMCID: PMC9081979

私見】キックボクシングに限らず運動することで年齢に関係なく体脂肪は減るようです。そして使っている箇所の筋力も改善が見られます。キックボクシングでは筋量を増やすことは難しそうなので筋量を増やしたい場合は別途筋量アップトレーニングが必要です。骨はメカニカルストレスによって強くなります。メカニカルストレスとは圧力や振動、衝撃などです。走っている時は地面からの衝撃があるようにパンチやキックをする際に、振動や衝撃が発生します。これらは骨を強くします。何歳になっても運動は必要ですね。

 

前回の記事↓

5週間のキックボクシングトレーニングが体力に与える影響

 

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