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今回は低炭水化物食と低脂肪食ではどちらの方が体重減少が大きいかです。
-文献１-
低炭水化物食は低脂肪食よりも初期の体重減少が大きく、中性脂肪の大幅な減少に関連していることが示されています。ただし、1 年後の体重減少はどちらの食事法でも同様です。低炭水化物食では飽和脂肪の摂取量が増えるため、長期的には悪玉コレステロール値が上昇し、アテローム性動脈硬化(コレステロールなどの脂肪が血管にたまったりすることで血栓ができ、血流の減少や血管の詰まりを引き起こす病気)が進行するリスクが高まる可能性があります。
※参照 H Hauner [Low-carbohydrate or low-fat diet for weight loss–which is better?] Comparative Study MMW Fortschr Med. 2004 Oct 7;146(41):33-5, 37. PMID: 15532735
-文献２-
低脂肪食と低炭水化物食はどちらも体重減少を誘発し、肥満に関連する併存疾患を軽減することが示されています。低炭水化物食は、低脂肪食よりも短期間（最長 6 か月）の体重減少が大きくなりますが、これらの長期的な臨床的安全性と有効性は研究されていません。
※参照 Samuel Klein Clinical trial experience with fat-restricted vs. carbohydrate-restricted weight-loss diets Obes Res 2004 Nov:12 Suppl 2:141S-4S.doi: 10.1038/oby.2004.279. PMID: 15601962
-結論-
低炭水化物食でも低脂肪食でも体重は減少するが、低炭水化物食の方が初期の体重減少が早い。
-私見-
どちらの食事法も体験済みですが、低炭水化物食は本当に辛かったです。確かに最初の2~3kgは体重がスルスルと下がり見るからに細くなります。ですがイライラすることが多くなり、集中力も無くなります。運動中のエネルギー不足も常に感じます。低炭水化物食終了後のリバウンドもとても大きいです。炭水化物があまり好きではなく、脂もの(揚げ物やクリーム)が好きな方は長期的に可能かもしれません。
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